G6PDテストのご説明
ビタミンC点滴療法(IVC治療)を実施する場合には、
赤血球膜のG6PD活性を測定し、G6PD酵素異常症でないことを確認することが必要です。
G6PD酵素異常症は遺伝性の溶血性疾患で、
アフリカ系黒人男性をはじめとして日本人を含めて世界に数億人もいると推測されています。
(溶血とは赤血球の膜が破れて、中のヘモグロビンが流出する現象のことです)
この酵素異常があると、ビタミンCの静脈注射によって溶血発作を起こす可能性があります。
ビタミンC点滴が初めての方には少量の血液を取ってG6PD検査をさせて頂きます。
検査結果報告には1週間以上の日数が必要となります。
G6PDは赤血球中から過酸化物を除去するのに重要な働きをしています。
この酵素の異常があると、この回路がうまく働かず、
ビタミンCを点滴した場合、溶血がおきることがあります。